あなたの車にETCは装備されていますか。もしくは、これから購入する車にETCの取り付けを考えているでしょうか。

2015年の1月時点で高速道路でのETC利用率は90%を超えています。つまり、高速道路を走行する車の10台に9台はETCを利用しているということです。

これから車を購入する人の中には「ETCよくわからないけれど、便利そうだから付けようか検討中」「ETC装備しようか悩んでいるけれど、高速あまり乗らないし悩んでいる」など悩んでいる人もいるでしょう。

では、ETCがあると無いとではどれくらい便利さが変わるのか、解説していきます。

ETCとはどのようなものか

ETCとは日本の高速道路の料金所(IC、インターチェンジなど)で一時停車することなく自動で料金を支払うことができるシステムです。

ETCを搭載していない車は高速道路の入り口で入場券を取り、さらには出口でも高速料金支払いのために料金所で停車する必要があります。ETCであれば、これらの行為を自動でおこなってくれます。

ETCシステムを利用すると、高速道路の料金はクレジットカード会社に請求され、後日クレジットカード会社からあなたに料金をまとめて請求されます。

ETCの普及によって料金所での渋滞が大きく解消し「料金所で料金を支払うために待つ」という概念すらなくなりつつあります。

ETCを車に搭載することで利用可能な割引制度

料金所で停車する必要がないことだけがETCのメリットかというと、それだけではありません。ETCを搭載している車は「休日割引」「深夜割引」「平日朝夕割引」などのサービスを受けることができます。

では、これらのサービスはどのようなものなのでしょうか。それぞれ解説していきます。

「休日割引」とは

休日割引とは、軽自動車・普通自動車が土曜日、日曜日、祝日に高速道路の料金所を通過すると、高速料金が30%割引になるサービスです。

例えば、土日祝日の中で高速道路を入退場すると割引になるのはもちろん、平日(金曜日など)に高速道路に入って、土曜日に出ても休日割引の対象になります。また、日曜日に高速道路に入って平日(月曜日など)に出ても割引の対象になります。

ごく稀にですが、平日(金曜日など)に高速道路に入って、土日祝日をまたいで平日(月曜日など)に高速道路を出る人もいます。実は、この場合であっても休日割引は有効です。

ただし、休日割引は軽自動車・普通車(二輪含む)のみですのでバスやトラックは対象外です。

「深夜割引」とは

深夜割引とは、すべての車種で午前0時〜午前4時に高速道路の料金所を通過すると高速料金が30%割引になるサービスです。

例えば、日中や夕方に高速道路に入って、午前0時0分0秒以降に高速道路を出ると深夜割引の対象になります。また午前4時0分59秒までに高速道路に入場して日中に高速道路を出ても深夜割引が有効です。ちなみに、午前4時1分は深夜割引の対象外になります。

休日割引と深夜割引は併用できないため、注意が必要です。

「平日朝夕割引」とは

平日朝夕割引とは、祝日を除く平日朝(6時〜9時)と夕方(17時〜20時)の利用回数に応じて高速料金が後日還元される割引制度です。対象車種はすべての車種です。

この平日朝夕割引には制約があります。まず、一回の走行距離の上限は100キロであることです。100キロを超えた分の高速料金は通常料金になります。

また、平日朝夕割引は決められた時間帯(6時〜9時、17時〜20時)に必ず料金所を通過する必要があります。

毎月1日〜同月末日(1月1日〜1月31日など)の高速利用回数が月5〜9回までで30%、月10回以上で50%の利用料金が還元されます。通勤で朝晩利用するのであれば、朝1回、夕方1回の計2回を利用していることになります。

休日割引、深夜割引は料金所を通過するときに割引が有効になります。一方、この平日朝夕割引は休日・深夜割引とは異なり、いったんは通常料金で高速料金を支払い、翌月20日に無料通行分が付与されます。

例えば、1月に平日朝夕割引で高速(片道760円)を月20往復(40回)利用した場合を考えてみます。月10回以上利用しているため、50%還元が適用されます。

通常料金は「760円(片道料金)×40回=30,400円」となります。この半額の「30,400円÷2=15,200円分」の還元額(無料通行分)が翌月20日に付与されます。

付与された還元額(無料通行分)は付与された日から有効なため、上記の例であれば2月20日からの通行分に還元額を充てることができます。2月19日以前の高速料金は通常料金を支払うことになるため注意が必要です。

各種割引の注意点

各割引には、割引が適用されるエリアや条件があります。

休日割引と平日朝夕割引はNEXCO東日本、NEXCO中日本、NEXCO西日本で使用することが可能です。しかし、首都高(首都高速道路)と以下のような東京近郊道路、大阪近郊道路など割引の対象外になる道路もあります。

出展:NEXCO東日本

出展:NEXCO東日本

また首都高(首都高速道路)については、休日割引と平日朝夕割引だけでなく、深夜割引も割引対象外になるため注意が必要です。

ETCの導入に必要なものは何か

ETCを導入する時に必要になるものは以下の4点です。

免許証

免許証は「車を運転できる資格をもった人かどうか」を確認するために提示する必要があります。

ETC車載機(電源ケーブル含む)

車を購入したり、ETCが搭載されていない車にETCを導入したりする際は新しく「ETC車載機」という機械を購入する必要があります。ETC車載機には分離型と一体型の2つのタイプがあり、値段は5,000〜25,000円と価格帯が幅広いです。

価格帯の違いは、音声を切ることができたり、音量を調整できたりすることによる違いです。また、分離型の方が値段は高い傾向にあります。それらの機能が不要で、こだわりがないのであれば、もっとも安いモデルであっても問題ありません。

購入できる場所はAmazonや楽天などのオンラインショップか、カー用品店の店頭などがあります。オンラインショップの方が比較的安く購入することが可能です。

セットアップ申込書(店舗で申し込みの際は不要)

出展:ITSサービス高度化機構

セットアップ申込書はETC車載機とETCカードが使えるようにするための申込書です。ETCのセットアップはセットアップ店として認可を受けた業者しかおこなうことができません。

そのため、自分でセットアップすることはできないため、セットアップの認定を受けた業者にお願いする必要があります。

たまに、ETC車載機だけを取り付ければ使用できるのではないかと考えている人もいますが、この申込書で申請しなければ使用することはできません。

なお、この書類はカー用品店、ディーラーなどで用意しているため、申し込み前に自分で用意する必要はありません。

ETC車載機をインターネット(オンライン)で業者に注文して、セットアップまで含めて購入する場合、この書類と車検証の写し(コピー)が必要になります。

車検証

出展:Wikipedia

セットアップ申し込みときに、車検証の写し(コピー)一緒に提出する必要があります。

上記の「ETC車載機」「セットアップ申込書」「車検証」の3点の書類が揃って初めて導入手続きをすることができます。さらに、車検証に記載されている人とETCのセットアップを申し込む人が別人の場合は、「委任状」が必要になります。

委任状が必要になるのは、どのような場合なのでしょうか。たとえば、車検証の名義は親で、ETCのセットアップをおこなうのが子供の場合です。このような場合、車検証の名義人と申請者が異なるため委任状が必要となります。

ETCカード

では、これらの書類を用意すればすぐにETCが利用できるのかというと、そうではありません。最後に用意しなければいけないものとして、有効期限内のETCカードがあります。

ETCカードの有効期限はクレジットカードの有効期限と連動しています。そのため、クレジットカード更新の際にはETCカードも一緒に更新されます。

ETCカードを持っていない場合は何らかのクレジットカードを発行し、ETCカードを合わせて申し込み発行してもらいましょう。

クレジットカードの審査に通らない人でも、ETCを利用することができる

しかし、なかにはクレジットカードを何らかの理由で発行できない(審査が通らない)人もいます。例えば、過去にクレジットカードの支払いが遅延し、信用機関のブラックリストに登録されている人などです。

実は、そのような場合であってもETCカードを発行することは可能です。このETCカードは「パーソナルETCカード」と呼ばれます。

出展:阪神高速

このETCパーソナルカードであれば、クレジットカードを発行する必要がありません。当然ながら、クレジットカード発行で手に入れるETCカード同様に休日・深夜・平日朝夕割引を利用できますし、ETCマイレージに登録すれば同じ還元率でポイントも貯めることができます。

ただし、ETCパーソナルカードの発行には3つの条件があります。

条件1「利用料金は口座引き落とし」

ETCパーソナルカードで利用した通行料金は1ヶ月ごとに請求されます。クレジットカードであれば利用することができる「分割払い」には対応していません。毎月1日〜同月月末まででかかった高速料金が、毎月27日に引き落とされます。

口座残高が不十分で引き落としができなかった場合、このETCパーソナルカードを利用できなくなるため注意が必要です。

条件2「年会費がかかる」

通常クレジットカードにETCカードを付随する場合、年会費無料であることがほとんどです。しかしながら、ETCパーソナルカードの場合年会費1,234円が必要になります。

たとえば、3年間ETCパーソナルカードを持ち続けた場合であれば、「年会費1,234円×3年間=3,702円」がかかります。

条件3「保証金(デポジット)を預けなければならない」

ETCパーソナルカードを発行してもらうためには保証金が必要となります。保証金であるため、このカードを返却する際は保証金が戻ってきます。

年間の利用金額に応じて保証金の金額が変わりますが、最低でも2万円以上はかかると考えてください。

車に取り付けてもらうための工賃

ETCのセットアップが終わり、ETCカードを発行したあとは車に車載機を取り付けるだけです。車に自分で取り付けられる人であれば問題ありませんが、大半の人は取り付けることができないと思います。

そこで、カー用品店やディーラーなどで車に取り付けてもらう必要があります。一般的には車に取り付ける際にかかる費用は6,000〜10,000円であることが多いです。

ちなみに私は車と電気の知識があったため、ETC車載機を自分で取り付けることができました。しかし、工具や部品を買うなどの金銭的な負担だけなく、車のダッシュボードを取り外して配線するなど、時間と手間はかなりかかりました。

時間と知識がある人であれば自分で取り付ければいいと思いますが、取り付けに自信のない人は、素直に業者に取り付けてもらうようにしましょう。

再セットアップが必要になるときがある

ETCには再セットアップが必要になるときがあります。「ナンバープレートが変わった」「車載機を別の車に乗せ換えた」「けん引装置をあたらしく取り付けた」のいずれかに該当する場合です。

ナンバープレートが変わった

ナンバープレートが変わったというのは住所が変わった場合などです。

引っ越しをした後に車のナンバープレートを変えた場合、ETCにセットアップされている車のナンバープレート情報を書き直す必要があります。

なかには、引っ越した後にナンバープレートの更新をせずにいる人がいます。たしかに、車のナンバープレートはそのまま、日本全国どこへ引っ越そうと車に乗り続けることは可能です。

しかし、廃車にする必要があるときであったり、新車を購入するために中古車として買取査定を依頼したりするときなど、前住所の市役所や地域を管轄する陸運局などへ手続きしに行く必要があります。

現住所と前住所の距離が遠い場合は、前住所の役所へ手続きに行かなければならないため非常に面倒です。

さらにナンバープレートが変わった後、ETCのセットアップ情報を書き直さなければ盗難車の疑いがかけられる場合もあります。

ETCのゲートには犯罪車両を識別するシステムがあるため、車のナンバープレートとETCのセットアップ情報が一致しないと、通過する際にゲートが開かない場合があります。

車載機を別の車に乗せ換えた

車載機を別の車に乗せ換えた場合とは、どのような場合なのでしょうか。それは、ETC車載機を友人から譲ってもらったり、車を買い替える際にETC車載機だけ次の車に乗せ換えたりする場合などです。

このような場合、再セットアップをおこなう必要があります。もし書き換えなければ、犯罪防止の点からETCのゲートが開かないことがあります。

牽引装置を新しくつけた

けん引装置とは、車の後ろに2輪車などをくっつけたものです。

出展:みんカラ

実は、けん引車にはナンバープレートをつけなければなりません。そのため、けん引車にクルーザーや、ジェットスキーなどを取り付けるとセットアップ情報を書き換える必要があるため、再セットアップしなければならないのです。

ETCの利用明細や利用区間の照会はできるのか

ETCを利用したあとに、利用区間の料金などの明細を確認したい場合もあります。そのような場合はどのようにして確認すればいいのでしょうか。

実は、NEXCO各社や首都高、阪神高速、本四高速などの高速道路を管理している会社が運営する利用照会サービスを行っている「ETC利用照会サービス」というサイトがあります。このサイトで、利用区間や料金の明細などを確認することが可能です。

ETCの導入にはちょっとした手間が必要になりますが、導入してしまえば高速道路を格安で利用することができるなどメリットが多いです。

車載機やセットアップの料金の総額は2万円程度かかりますが、各種割引を利用すれば、ETC車載機を導入して高速料金を7万円分支払う頃には元が取れます。ETCを導入して高速道路の料金を安くしてしまいましょう。


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