車の査定を依頼するとき、査定にどれくらいの時間が必要になるのか気になる方は多くいると思います。車の査定の仕組みが分からない人が大半のため、どれくらいの時間がかかるのか見当もつかないのも無理はありません。
しかし、おおよそかかる時間を把握することができれば、複数の買取店に査定をしてもらう上で、査定時間の見積りがしやすくなるでしょう。
ここでは、具体的に車の査定にかかる時間、なぜそれだけの査定時間がかかるのか、そして短時間で終わらせるためには何を準備しておくべきなのか解説していきます。
査定に必要な時間は約1時間程度を考えておく
車の査定にかかる時間は30分〜1時間程度と考えておくべきです。
この時間の内訳ですが、車の状態確認にかかる時間が10分程度で、残りの時間は「どのように乗ってきたか」「改造の有無はないか」などの確認と、価格を交渉するための時間になります。
実は、買取店によって確認にかかる時間が異なります。なぜなら、買取店によって査定で着目するポイントが違うからです。
一般的にはJAAI(日本自動車査定協会)が発行している「カーチェックシート」という書式に沿って査定が行われていきます。
「車種」「年式」「走行距離」でおおよその価格が決まると言われていますが、それ以外にも「傷や凹みなどがないか」「修理跡はないか」「取付部品は純正品か」など多くの確認事項があります。
実は、買取店によっては「軽自動車」「海外輸出」など、専門領域を持っている買取店が存在します。その場合、独特の査定基準をもっています。
例えば、「海外輸出」を専門にしている中古車買取店の場合、「エンジンをはじめ、動作部分に問題ないか」という1点で買取価格を決める場合もあります。
そのような買取店は、車内のシートにジュースをこぼした跡のようなシミがあったり、遠くから見ると分からないが、近くでよく見ると分かる程度のキズがあったりしても、査定の大きなマイナスポイントになりにくいです。
日本で販売することを想定して車を査定する場合、日本では塗装を綺麗に保つのが一般的であるため、塗装の傷の有無を確認するために時間をとってしまうことがあります。
このように、買取店によって査定で重視するポイントが違うため、査定時間が異なります。そのため、査定時間が短いからと、「きちんと見られていない」と落胆する必要はありません。
また、査定時間が長いからと、「きちんと細かい部分まで見てくれた」と勝手に解釈しないようにしましょう。
査定に立ち会う必要はあるのか
人によっては、査定に立ち会っている時間が無駄と感じる人もいるでしょう。たしかに、査定自体は買取店側が取り仕切るため、査定を依頼した本人は、そばで見ている時間が長くなるかもしれません。
しかし、私は可能な限り査定に立ち会うことをオススメします。なぜなら、査定の時間は限られているため、査定士の質問にすぐに答えられる状態にある方が良いからです。
例えば、査定士から過去の事故歴やトラブルなどを聞かれたときに立ち会っていれば、査定士の質問にすぐに回答することができます。また、事故やトラブルの状況を査定士と確認するため、認識の違いを防ぐことができます。
もし立ち会っていない場合、査定士は事故歴などの確認をできないため、深刻な修理が必要な場合に備えたり、売れない場合を考えたりして最も低い評価をつける恐れがあります。
そうなれば、当然ながら査定額も下がってしまいます。そのため、査定士の疑問をすぐに解決できるよう、可能な限り査定士のそばにいるようにしましょう。
車種によって査定時間は変わるのか
車の大きさによっては、査定時間が変わるのではないかと考える人もいるでしょう。たしかに、4人乗りの軽自動車よりも、8人乗りの車のほうが確認する箇所が多いです。
ただし、専門領域を持っている買取店の場合は、独特の査定ポイントがあるものの、基本的に査定は前述の「カーチェックシート」に沿っておこないます。このように、確認するポイントはある程度決まっているため、極端に大きな時間差が出るようなことはないでしょう。
むしろ、いくらで買い取りが成立するか、価格交渉をする時間のほうが長いです。買取店としては1円でも安く買取りができればいいので、何かしらの理由を付けて安い価格を提示してきます。
例えば、「走行距離について、買取店が規定している基準よりもオーバーしている」「次のお客さんに売るために、エンジンをオーバーホール(修理)しなければいけない」などの理由をつけて安く買い取ろうとする買取店もいます。
そのため、この交渉の時間は正直言って意味がありません。なぜなら、買取店は最初の提示額からほとんど変えるつもりがないからです。
上記の理由から、買取店が価格の相談を持ちかけてきたときは、「複数の買取店に査定依頼している。現状出せる最高額はいくらか」だけ聞くようにしましょう。
短時間で査定を終わらせるために準備するもの
車の査定を参考程度にしたいと考えている場合でも、すぐに売りたい場合でも共通して用意する必要がある書類があります。
それは、「免許証」「車検証(自動車検査証)」です。
「免許証」は、車を運転するときに必ず携帯しなければいけないため、すぐに用意できるでしょう。
ただ、「車検証」は日常生活で目にすることがほとんどありません。そのため、どこに「車検証」を保管してあるのか、わからない人がいるかもしれません。車検証は下の写真のような書類です。
車検証は、助手席前のダッシュボード(引き出し)に入っていることが大半です。査定前に、ちゃんと車検証があるか確認するようにしましょう。
車の売却先を決定した場合
さらに、何社か査定をおこない売却先を決定したらどうすればいいのでしょうか。
軽自動車(黄色いナンバープレート)の場合、「車検証」「自動車税納税証明書」「自賠責保険証」「リサイクル券」「印鑑」が必要になります。詳しくは下記の記事で説明しています。
また、普通自動車(白いナンバープレート)の場合、上記の軽自動車で説明した書類と、「印鑑」の代わりに「実印」「印鑑登録証明書」が必要になります。詳しくは下記の記事で説明しています。
まとめ
上記でお伝えしたように、車の売却にかかる時間は買取店によって多少の違いはあるものの、30分から1時間程度を考えておくと良いです。
また、実際に査定を依頼する前には「免許証」と「車検証(自動車検査証)」をすぐに提示できるよう、事前に用意して待つようにしましょう。
車を売るときにもっとも大切なのが、「査定額を比較する」ことです。今まで大切に乗ってきた車だからこそ、最後は高く売りたいですよね。
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今まで長い時間を過ごしてきた愛車だからこそ、少しでも高く売れたほうが嬉しいですよね!