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トヨタ プリウスの買取価格・査定相場はいくら?【年式・走行距離別】

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「燃費が良いと聞いたからプリウス買ったけど、カタログに書いてあった燃費と全然違う」「軽自動車のほうが、維持費が安いから乗り換えたい」などプリウスを売る理由はさまざまです。

もしあなたが、このようにプリウスに不満を抱えているのであれば、買い替えのタイミングかもしれません。せっかく売却するのであれば少しでも高く売りたいですよね。

この記事では、トヨタ プリウスがどれくらいの価格で買い取られているのか、また高く売るにはどうすればいいのかを具体的に説明していきます。

どうすればプリウスを高く売れるのかを知り、あなたのプリウスを高く売るようにしましょう。

プリウスの買取価格

まずは、プリウスの買取価格はどれくらいなのか確認してみましょう。

下のグラフと表は、私が国内の中古車買取業社と、オークションサイトを参考に算出したプリウスの買取価格です。

グラフの縦軸が「新車登録からの経過年」、横軸が「買取額」を表しています。この買取価格は1年1万キロを目安に作成しています。

プリウスの買取相場
年式 経過年(年落ち数) 中古車買取業社の査定額目安 査定額の価格差
2016 1 180万〜220万円 40万円
2015 2 131万〜210万円 79万円
2014 3 100万〜180万円 80万円
2013 4 90万〜170万円 80万円
2012 5 70万〜145万円 75万円
2011 6 50万〜130万円 80万円
2010 7 45万〜112万円 67万円
2009 8 17万〜70万円 53万円
2008 9 10万〜35万円 25万円

発売したばかりの最新のプリウスは、人気が高いため買取額が高いですね。

同じ年式でも、買取価格に大きな差があることが分かります。この価格差の理由はいったい何なのでしょうか。

プリウスの買取価格に差が出る理由

一般的に中古車は車種、年式、走行距離を基準に査定額が決まると言われています。たしかにこの3つの要素は、中古車の買取額を決める上で重要な要素です。

しかし、それ以外にも査定額を決めるうえで大切な要素があります。このことについてひとつずつ解説していきます。

どの業社に売るのか(←重要)

プリウスの買取価格の違いを生み出している一番大きな要因は、「どの業社に売るのか」ということです。

  1. 下取りであなたのプリウスを売却するのか
  2. 買取業社に売却するのか
  3. 何社に査定してもらうのか

この3つの要因で買取額が変わってきます。

この売却方法には、「下取り」と「買取り」の2つの方法があります。この違いについて簡単に説明しておきます。

「下取り」で売る場合

下取りとは、今乗っている車をディーラーに買い取ってもらい、新車の割引をしてもらうことです。

面倒な手続きなどがないことから、多くの人がこちらを利用します。

ただし、新車の割引分を下取り額に上乗せされて、下取りに出した車の査定額があいまいにされることが多く、安く買い取られることが多いのが現状です。

下取り

新車というのはなかなか売れるものではないため、1度の新車販売でディーラーはより多くの利益を確保する必要があります。

そのため、下取りと新車割引分の金額を調整しながら、1度の販売で利益をきっちり確保しなければなりません。

せっかくあなたのプリウスを売るのであれば、買取り上限額まで高く売って、ディーラーの新車割引を限界まで引き出したいですよね。あなたのプリウスを高く売る方法については後で詳しく述べます。

ディーラーの新車割引分を限界まで引き出すのであれば、当サイトの「新車購入時の値引き交渉の方法」をぜひ確認してみてください。

「買取り」で売る場合

「買取り」とは今乗っている車を売却して、現金に変えることです。

買取りをおこなう中古車買取業者は車を買取り、その車に利益分を上乗せして次のオーナーに売ることで利益を得ています。

つまり、1台でも多くの車を買取り、1台でも多く売るほど利益があがるのです。この回数が多くなるほど、業社が手にする利益が多くなります。

そのうえ、人気車種であれば次のオーナーにすぐに売れるため、買取業者は査定依頼人に買取上限ギリギリの金額をすぐ提示することができます。

買取競争

また、他社と査定額を比較されていることを意識しているため、ディーラーのように査定額を安い金額から始めることなく、いきなり買取り上限額に近い金額を提示してきます。

このような理由から、下取りよりも「買取り」のほうが査定金額は高くなります。

 プリウスの年式とグレード

プリウスの年式とグレードも、買取価格に大きく影響します。世代が新しくなるごとに、性能が良くなっているため、買取価格は高くなっていきます。

具体的には、世代が新しくなるほど買取価格は高くなっていきます。

初代:NHW10 (1997年〜2003年)

出典:みんカラ

グレード名 新車価格
ベースグレード 215万〜227万円
G 228万〜238万円
Gセレクション 225万円〜237万円
S 218万〜228万円

2代目:NHW20(2003年〜2009年)

出典:みんカラ

グレード名 新車価格
G 241万〜250万円
Gツーリングセレクション 257万〜310万円
S 215万〜220万円
Sツーリングセレクション 231万〜262万円
EX 180万円

※EXグレードは2011年まで販売

3代目:ZVW30(2009年〜2015年)

出典:みんカラ

グレード名 新車時の価格
L 195万〜206万円
G 233万〜240万円
G LEDエディション 262万円
Gツーリング 257万〜318万円
S 209万〜231万円
S LEDエディション 224万円
Sツーリング 233万〜250万円

4代目:ZVW50(2015年〜)

出典:みんカラ

グレード名 駆動方式 新車時の価格
A 2WD・4WD 257万〜275万円
Aツーリングセレクション 2WD・4WD 271万〜289万円
Aプレミアム 2WD・4WD 287万〜305万円
Aプレミアム ツーリングセレクション 2WD・4WD 296万〜314万円
S 2WD・4WD 229万〜247万円
Sセーフティプラス 2WD・4WD 249万〜267万円
Sツーリングセレクション 2WD・4WD 243万〜261万円
E 2WD 224万円

グレードに関していえば、新車購入時には価格差があります。しかし、売却するときにはこの価格差がなくなってしまうことが大半です。

たとえば、下記の表はカービューの一括査定を利用した人が実際に売却したときの売却実績です。

グレード 年式 売却年 新車時の価格 買取時の査定額
S 2009年(平成21年) 2016年5月 209万円 50万円
G 2009年(平成21年) 2016年4月 233万円 55万円

新車のときの価格差は22万円ありますが、売却のときには5万円の差額になってしまいます。

このように、プリウスを売却するときにはグレードによる価格差が小さくなってしまうことが多いことも覚えて起きましょう。

走行距離

走行距離も査定額を決める上では重要な要素になります。走行すればするほど、交換しなければいけない部品が増えてくるからです。

たとえば、同じ年式でも5万キロ走った車より、10万キロ走った車のほうがブレーキやエンジンが摩擦で劣化してしまいます。

したがって、同条件なら走行距離が短いほうが査定金額は高くなります。

ただし、走行距離よりも年式のほうが売却するときには重要です。なぜなら、時間が経過すればするほど劣化してしまう部品のほうが多く、総じてそのような部品のほうが高いからです。

たとえば、プリウスは電気で動く「モーター」と、ガソリンで動く「エンジン」の2つの動力を持つハイブリッドカーです。モーターの電源になるバッテリーは、時間の経過とともに劣化してしまいます。

あなたも、乾電池を使わずに放置していたら、いつのまにか使えなくなっていたという経験があるはずです。

プリウスのバッテリーも、この乾電池同様に使わなければ劣化してしまいます。

このように、走行距離に応じて交換する部品があれば、時間が経過したらどんなに乗っていなくても交換しなければいけない部品もあります。

そのため、走行距離より年式のほうが重要視されます。

プリウスの色

プリウスには人気のある色があります。それは、白色と黒色です。大きな理由として、白色と黒色は「無難な色」だからと言われています。

また白色のプリウスについては、「環境に良いイメージ」だからという理由も挙げられます。

また、企業や官公庁といった法人には黒色が人気です。なぜなら、黒色の車には「威厳・高貴さ」といったイメージがあるからです。

たとえば、テレビや雑誌などで社長や市町村役場の偉い人が乗っている車に黒い車が多いですよね。

このような理由から、白色と黒色であれば他の色に比べて査定額が5〜10万円は高くなるでしょう。

では、他の色はどうかというと、査定額が上がる要因にはなりにくいです。なぜなら、白色と黒色以外は好みが分かれてしまう色だからです。

たとえば、ピンクや紫といった目立つ色だと、無難な色にしたいという人の選択肢に最初から入らないというのは容易に想像がつきますよね。

ただ、目立つ色の車を専門で扱う業社もいます。そのような業社に売却することができれば高く売ることが可能になります。

そのため、売却のときにはそのような業社に査定してもらうことが大切になります。

電池の劣化

プリウスの電池の劣化も、買取価格を決める上で査定額に影響してきます。

初代と2代目(20系)プリウスは駆動用バッテリーが劣化すると、下の写真の赤丸のように警告ランプが点灯します。この状態になったプリウスはバッテリーを交換する必要があります。

引用:Yahoo Blog

バッテリーの交換費用は、初代プリウスで30〜40万円程度、2代目プリウスで17万円ほどかかります。

中古車買取業社は、この警告が出ていない場合であっても「ひょっとしたらバッテリー警告が出て交換に迫られるかもしれない」という場合を考えて買取りを行います。

なぜなら、警告が出てしまったプリウスを欲しがるお客様はいないからです。そのため、年式が古くなるほど上記写真のようなエラーが発生する恐れがあるため、買取の際に査定額が大きく下がってしまうのです。

出典:TOYOTA

上記のように、トヨタもハイブリッド車に対して、「5年間」か「走行距離10万キロ」のいずれかに達するまで保証しています。

言い換えれば、5万キロを超えてからはいつエラーが出るか分からないということです。

車種は違いますが、私の父親は初代エスティマ・ハイブリッドというハイブリッドカーに乗っていました。

そのエスティマも、新車登録から5年をはるかに超えた12年目、走行距離15万キロを走った頃に突然警告が出てバッテリーの交換に迫られたと言っていました。

そのときは、バッテリーの交換に工賃込みで40万円程度かかったそうです。プリウスはここまではかからないようですが、いずれにしてもエラーが発生すれば高額な交換費用がかかります。

そのため、新車登録6年目以降はプリウスの査定額が下がる傾向があるのです。

海外の輸出に対応した業社か

中古のプリウスに限らず、日本で使われた中古車は海外に輸出されることが多いです。

実は、日本国内では新車登録から10年以上経過した中古車に故障があると、売却価格より修理費のほうが高くなるため、需要がありません。

一方、このような状態の車であっても海外ではなぜか需要があります。実際、私がタイを訪れたときには、首都バンコク市内のタクシーをはじめとした大半の車両が日本車でした。

タイ空港のタクシー

たとえば、上の写真は2017年にタイのスワンナプーム国際空港を訪れたときに撮影した写真です。ここに並んでいるタクシーの8割以上はトヨタのカローラです。

トヨタの車は世界的に「耐久性が高く、末永く乗れる車」として人気があるのです。

そのため、初代や2代目のプリウスを売却するときは、海外に販路がある業社に査定をしてもらうことが重要になります。

キズやへこみの有無

キズやへこみの有無は、査定額に影響します。ただし、査定に影響するからと言って修理する必要はありません。

なぜなら、大半の場合は「査定価格の減額」よりも「修理費用」のほうが高くついてしまうからです。

たとえば、2万円の減額になるキズを、5万円かけて修理しても、トータルで見れば3万円の損になってしまいます。

このように、修理費用の元が取れないのが多いため、キズやへこみに関しては気にしないようにしましょう。

プリウスを高く売るためにできる4つのこと

プリウスを高く売るために、ここで上げる5つのことは必ず行うようにしましょう。この5点を行うことで、減額を最小限にとどめるだけでなく、査定額を限界まで上げることができます。

下取りではなく、複数の中古車買取業社に査定依頼する

あなたのプリウスを売却先として、新車の下取りはおすすめしません。理由は上記でお伝えしたとおり、下取りのほうが査定額が安いことが多いからです。

私は、一括査定などを利用して複数の中古車買取業社に査定を依頼し、査定額を比較することをオススメします。

こうすることによって、高くプリウスを買い取ってくれる業社を見つけることができるからです。

たとえば、1社だけに査定依頼して次のような査定金額を提示されたとします。

  • 1社目:80万円

これだけでは査定額が安いのか、高いのか判断することはできませんよね。

では、上記の1社のほかに3社の計4社に査定依頼する場合を考えてみましょう。

  • 2社目:70万円
  • 3社目:90万円
  • 4社目:85万円

4社依頼した結果、1社目の80万円は3社目の90万円に比べて安い査定額だったことがわかりました。

このように、複数の査定業社に査定を依頼することで、あなたのプリウスを高く買い取ってくれる業社を見つけることができるのです。

車内を清掃する

掃除

査定を依頼する前には車内を綺麗にしておきましょう。具体的には以下の3点を行っておけば問題ありません。

  • フロアマットやシートの隙間に挟まっているゴミなどを掃除機で取り除く
  • 窓ガラスに貼ってあるステッカーなどを「シールはがし」や「ドライヤー」などではがしておく
  • 内壁やハンドルなどを絞った布で一通り拭いておく

自宅に掃除機やドライヤーがある場合、延長コードなどを使って自宅で作業することができます。

なぜこの3つかというと、お金をかけずに車の減点を減らすことが出来るからです。

前述のように、お金をかけて修理しても、修理代を回収することができません。

ただ、お金も時間もかけずに査定でいい結果が出せるならやっておくに越したことはありませんよね。

そのため、最低でもこの3つは実行するようにしましょう。

洗車しておく

洗車は手洗いでも、ガソリンスタンドなどに設置されているコイン洗車機のどちらでもかまいません。

要は、車の表面に泥汚れや、砂ホコリが付着していなければいいのです。

洗車のタイミングとしては、査定を依頼する前日〜当日にするようにしましょう。

標準装備に戻しておく

ボンネットオープン

新車購入から自分の手で社外製の部品に交換したことがある人は、純正のパーツに戻しておきましょう。

「社外品のパーツのほうがカッコイイからむしろ良いのでは」と考えてしまうかもしれませんが、買取り査定では、純正パーツの評価が最も高くなります。

なぜなら、車を欲しがっている大半の人は改造された車より、純正のパーツのまま乗り続けている車のほうが、トラブルが起こりにくいと考えるからです。

たとえば、社外品のパーツを使っていることによって車検に通らなかったり、走行中に社外品のパーツが落下したりしてしまうことも考えられます。

そのため、売却の際には社外品パーツは純正品に戻すようにしておきましょう。

まとめ

プリウスを高く売るためには、年式や走行距離だけでなく、どの業社に売るかが大切だという事を説明してきました。

どんなに車の状態が良くても、その状態を評価する業社に出会わなければ高く買い取られる事はないのです。そのため、複数の業社に査定依頼するようにしましょう。

また、プリウスが大切に乗られてきたということを示したいですよね。そのためにも、査定前には車内・車外ともに綺麗な状態で査定日を迎えて、あなたのプリウスを高く売却するようにしましょう。


車を売るときにもっとも大切なのが、「査定額を比較する」ことです。今まで大切に乗ってきた車だからこそ、最後は高く売りたいですよね。

実際に私が車の売却をしたときも、最初にディーラーに買取を依頼したときよりも、なんと23万円高く買い取ってくれました。

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