トヨタ ハイエースを売ろうと思ったとき、どのようにしたら高く売ることができるのでしょうか。
ハイエースを売ろうと思う理由は「オイル漏れが多くなってきた」「エアコンが効かなかったり、エアコンからスーという音がしている」「走行距離が30万キロ、50万キロを超え維持費が高額になってきている」などさまざまです。
また、法人であれば業務で年間何十万キロも走行し、減価償却期間を過ぎたために、新しいハイエースへの買い替えを検討している場合もあるでしょう。
ハイエースを高く買い取ってくれる買取店を見つけるには、適切なステップを踏んで査定を依頼する必要があります。なぜなら、適切なステップを踏んで売却を行わなければ「市場で人気がないから」「交換部品代が高いから」など、理由をつけて安く買い叩かれてしまうからです。
実際、世界規模でハイエースは走行距離が100万キロを超えてもなお、乗り続けられている車なので市場で人気がないということはありえません。下の写真はアフリカ大陸ウガンダの首都(カンパラ)のタクリー乗り場の写真です。
出典:WordPress
この写真の大半の車がハイエースです。日本での走行距離が30万キロや50万キロを超え、エアコンが効かなくなって廃車同然の状態であったとしても問題ありません。
ハイエースはどんなに状態が悪くても中古車として海外に輸出され、文字通り「エンジンがまったく動かなくなる」まで乗られ続けます。
事故で大破したハイエースですら高値がつきます。なぜなら、部品取りの車として小さな部品の一つでも原型をとどめていれば価値があるとみなされるからです。
そのため、ハイエースは年式・走行距離に対して高額な査定金額を引き出すことができるのです。
では、ハイエースを高値で売るためには具体的にはどのようなステップを踏んでいけばいいのでしょうか。この点について確認していきます。
ハイエースの大きさと乗車定員
ハイエースは目的別に「バン」「ワゴン」「コミューター」の3グレードが用意されています。「人を乗せる」「荷物を乗せる」「人も荷物も乗せる」のいずれかによって、全幅・全長・全高と乗車定員が変わっています。
この中で、特に日本国内で人気があるのが「バン」の「スーパーGL」です。なぜなら、貨物車(4ナンバー)として登録することができるからです。
貨物車として登録することができると、自家用車(3ナンバー)として登録するより、毎年納付する自動車税が安くなるメリットがあります。
「バン」の全幅・全長・全高と乗車定員
全幅 | 全長 | 全高 | |
標準 | 169.5 | 469.5 | 198.0 |
標準ルーフ・ジャストロー | 169.5 | 469.5 | 198.5 |
ハイルーフ | 169.5 | 469.5 | 224.0 |
ハイルーフ・ジャストロー | 169.5 | 469.5 | 224.5 |
ワイド・ミドルルーフ | 188.0 | 484.0 | 210.5 |
スーパーロング・ワイド | 188.0 | 538.0 | 228.5 |
また、バンはグレードによって乗車定員が異なります。
グレード | 乗車定員 |
スーパーGL | 5人 |
DX(GLパッケージ)3人乗り | 3人 |
DX(GLパッケージ)6人乗り | 6人 |
DX(GLパッケージ)9人乗り | 9人 |
「ワゴン」の全幅・全長・全高と乗車定員
全幅 | 全長 | 全高 | 乗車定員 | |
GL/DX | 188.0 | 484.0 | 210.5 | 10人 |
グランドキャビン | 188.0 | 538.0 | 228.5 | 10人 |
「コミューター」の全幅・全長・全高と乗車定員
全幅 | 全長 | 全高 | 乗車定員 | |
GL/DX | 188.0 | 484.0 | 210.5 | 14人 |
ハイエースがいくらで買い取られたのか知る
ハイエースを中古車買取店に高く買い取ってもらうためにはどうしたらいいのでしょうか。まずあなたがしなければいけないことは、ハイエースがいくらで買い取られたのか知ることです。
なぜ買取店に買い取られたか知らなければいけないのでしょうか。それは、買取査定に出したときに店の提示した金額が「安いのか」「高いのか」判断するための基準を知らなければいけないからです。
- 本記事で紹介している買取価格は、中古車買取サービスやオークションでの取引価格のデータを参考にしています。価格は日々変動していますので、あくまで参考程度にしてください
- すべてのグレードを網羅できていない場合があります
- 買取価格の走行距離は年式における平均走行距離です。走行距離が少なければ相場は高く、多ければ安くなる傾向があります
5代目ハイエース(H200系)の中古車査定価格と買取実績
出典:Wikipedia
5代目ハイエースは2004年に登場しました。年々改良と変更が加えられ排出ガスや有害物質の排出削減、また最高出力と最高馬力がパワーアップするなどの工夫がなされています。
実際の買取実績は以下の通りです。
年式 | グレード | 走行距離(km) | 査定時期 | 最高買取提示額 | 最低買取提示額 |
2005年式(平成17年式) | DX ワゴン | 25,001〜30,000 | 2011年6月 | 200万円 | 200万円 |
2005年式(平成17年式) | スーパーGL バン | 150,001〜 | 2012年10月 | 100万円 | 80万円 |
2005年式(平成17年式) | スーパーGL バン | 60,001〜65,000 | 2011年2月 | 180万円 | 180万円 |
2006年式(平成18年式) | スーパーGL 標準 バン | 40,001〜45,000 | 2012年3月 | 146万円 | 140万円 |
2007年式(平成19年式) | グランドキャビン ワゴン | 110,001〜120,000 | 2016年1月 | 90万円 | 90万円 |
2007年式(平成19年式) | スーパーGL バン | 35,001〜40,000 | 2012年2月 | 172万円 | 110万円 |
2008年式(平成20年式) | GL コミューター | 5,001〜10,000 | 2012年2月 | 195万円 | 190万円 |
2008年式(平成20年式) | DX スーパーGL バン | 25,001〜30,000 | 2010年3月 | 160万円 | 160万円 |
2009年式(平成21年式) | GL ワゴン | 40,001〜45,000 | 2012年1月 | 200万円 | 130万円 |
2009年式(平成21年式) | スーパーGL バン | 60,001〜65,000 | 2012年8月 | 196万円 | 190万円 |
2010年式(平成22年式) | GL ワゴン | 20,001〜25,000 | 2014年10月 | 230万円 | 180万円 |
2011年式(平成23年式) | スーパーGL バン | 25,001〜30,000 | 2012年12月 | 200万円 | 200万円 |
2015年式(平成27年式) | スーパーGL ロング・ワイドボディ・ミドルルーフ バン | 10,001〜15,000 | 2015年12月 | 295万円 | 240万円 |
4代目ハイエース(H100系)の中古車査定価格と買取実績
出典:Wikipedia
4代目ハイエースは1989〜2004年まで生産されていました。先代の3代目に比べて燃料の給油口が右から左になりました。
また、4WDの車についてはレギュラーガソリンを燃料とするガソリンエンジンが廃止され、燃料が軽油のディーゼルエンジンとなりました。
実際の買取実績は以下の通りです。
年式 | グレード | 走行距離(km) | 査定時期 | 最高買取提示額 | 最低買取提示額 |
1986年式(昭和61年式) | スーパーカスタム ワゴン | 150,001〜 | 2012年9月 | 3万円 | 0円 |
1993年式(平成5年式) | スーパーカスタム ワゴン | 150,001〜 | 2014年4月 | 10万円 | 0円 |
1994年式(平成6年式) | スーパーカスタムリミテッド ワゴン | 65,001〜70,000 | 2011年5月 | 50万円 | 50万円 |
1994年式(平成6年式) | スーパーGL ロング ディーゼル バン | 150,001〜 | 2012年9月 | 7万円 | 0円 |
1995年式(平成7年式) | リビングサルーン ワゴン | 75,001〜80,000 | 2016年12月 | 116万円 | 77万円 |
1995年式(平成7年式) | スーパーGL バン | 150,001〜 | 2012年6月 | 22万円 | 8円 |
1995年式(平成7年式) | スーパーカスタムリミテッド ワゴン | 90,001〜95,000 | 2012年9月 | 20万円 | 10万円 |
1996年式(平成8年式) | DX GL バン | 150,001〜 | 2013年2月 | 31万円 | 0円 |
1999年式(平成11年式) | スーパーカスタム ワゴン | 75,001〜80,000 | 2016年2月 | 55万円 | 35万円 |
2000年式(平成12年式) | スーパーカスタムリビングサルーン ワゴン | 130,001〜140,000 | 2011年10月 | 40万円 | 40万円 |
2000年式(平成12年式) | DX バン | 140,001〜150,000 | 2012年3月 | 47万円 | 43万円 |
2001年式(平成13年式) | スーパーGL バン | 85,001〜90,000 | 2010年6月 | 59万円 | 59万円 |
2002年式(平成14年式) | DX ハイルーフ スーパーロング バン | 65,001〜70,000 | 2012年2月 | 40万円 | 30万円 |
2002年式(平成14年式) | スーパーカスタムG ワゴン | 120,001〜130,000 | 2011年1月 | 70万円 | 70万円 |
3代目以前のハイエースの中古車査定価格と買取実績
3代目以前のハイエースについては、発売されてから30年程度経過しています。たとえ動かない状態のハイエースであっても「部品取りの車」として3〜5万円程度で買い取られる可能性があります。
海外では3代目以前のハイエースが活躍しているのが現状なので、値段がつかないということはないでしょう。
1件でも多くの中古車買取店に査定してもらう
中古車市場でのハイエースのおおよその買取額を知った後は、中古車買取店に1件でも多く査定を依頼しなければなりません。
なぜなら、査定を行い比較したときに「高いのか」「安いのか」判断することができないからです。ここまで読んだ時点で、ハイエースが何年でどれくらい買取価格が下がるのかおおよそ把握できたのではないでしょうか。
上記の表にあるように、ハイエースは年式が古くなっても買取価格が下がりにくい車です。一方、走行距離が伸びれば伸びるほど買取価格が下がっていきます。
このことから、ハイエースを売ろうと考えてから実際に査定に出すまでの期間が早ければ早いほど良いです。
「それなら、ハイエースに乗らないで他の車の使用頻度を増やしたらいいのではないか。それなら価値を維持したまま高く売れるのではないか」と考える人がいるかもしれません。
たしかに、ハイエースは年式が古くなっても買取価格が下がりにくいです。しかし、車というのは機械である以上、経年劣化を避けることはできません。乗ろうが乗るまいが劣化が進行していくのです。
また、「自動車税」「重量税」「自賠責保険」の他に「任意保険」の費用など維持するだけでもお金がかかります。さらに、交換部品の費用も年式と走行距離が増えるほど高額になっていきます。
「車を売ろう。でもまだその時じゃない」と迷う期間が長くなればなるほど車の価値は下がり維持費は増えていくため、最終的にあなたの手元に残っているお金が少なくなってしまうでしょう。
そのため、買い替えようと思い立ってから売るまでの行動が早ければ早いほど良いのです。
ハイエースは「部品取りの車」としても海外でも根強い人気があることは前述の通りです。では、高額であなたのハイエースを買い取ってくれる買取店に出会うにはどうすればいいのでしょうか。
それは、あなたのハイエースを他社の買取店と競合させながら査定することです。どういうことかというと、複数の買取店に査定を依頼することです。
では、複数の買取店に査定を依頼するにはどうすればいいのでしょうか。もっとも効率的に査定してもらう方法は、一括査定から査定を依頼することです。
あなたの近所の中古車買取店者を1件1件回りながら査定してもらう方法がありますが、時間がかかるうえ、ハイエースを高額で買い取りしてくれるか買取店かどうか分かりません。
一方、一括査定であればハイエースを高額で買取している買取店があなたのハイエースを容易に見つけることができます。なぜなら、あなたが一括査定に申し込んだ時点で、ハイエースを高く買い取る買取店にも連絡が行くからです。
一括査定であなたから連絡をもらった買取店は、あなたの車が保管されている場所へ足を運ぶため、あなたがハイエースを動かして買取店のもとを訪れる必要がありません。
さらに、一括査定の良いところは1社だけが査定を行うのではなく、複数の買取店が査定を行うことです。買取店同士が他の店と競合していることを意識しているため、あなたの足元を見るような査定は行われにくいです。
例えば、上記の表から新車登録から10年経過し、10万キロ走行したハイエースはおおよそ100万円程度で買い取られていることが確認できます。そのため、査定の際に買取店が30万円と提示してきたときに買取金額が低すぎると判断することができるでしょう。
このときは、30万円と不当に安く査定を行った買取店を見送り、次の買取店の査定につなげるなど対応することが可能です。これは過去の買取査定額を把握し、また他の買取店と競合していることを知っているからこそできることです。
これらのことを踏まえ、不当に安く買い取る買取店を候補から外し、高く買い取ってくれる買取店に査定をしてもらいましょう。そして、ハイエースを高く買い取ってもらうようにしましょう。
車を売るときにもっとも大切なのが、「査定額を比較する」ことです。今まで大切に乗ってきた車だからこそ、最後は高く売りたいですよね。
実際に私が車の売却をしたときも、最初にディーラーに買取を依頼したときよりも、なんと23万円高く買い取ってくれました。ユーカーパックならたった1回の査定で、全国5000社以上の買取店がオークション形式で査定額を決めてくれます。入力も1分で終わり、無料で使えるサービスなので気軽に試してみてください。
一括査定サイト違って1社だけに依頼するので、一括査定で起こりがちな「電話が鳴り止まなくて困る」「比較している最中に売却を強要される」というトラブルも起きないので安心です。
今まで長い時間を過ごしてきた愛車だからこそ、少しでも高く売れたほうが嬉しいですよね!