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自動車を購入するときに、多くの人が考慮する要素があります。それは「燃費」です。ガソリン価格が一時期高騰したことや、地球環境に配慮したものが評価されるようになり、「燃費」に対する意識が変わりつつあることが背景にあります。

実際、ガソリン価格が過去最高を記録した2008年の翌年、2009年からは新車乗用車の販売台数ランキングの1位の座を維持し続けているのはハイブリッドカーです。このことから「燃費」が自動車購入の鍵となっているといってもいいでしょう。

しかし、ハイブリッドカーは乗用車の中も低燃費であることをPRしてはいるものの、「燃費」だけで比較するなら軽自動車とあまり変わりません。

軽自動車はエンジンだけを積んでいるのに対して、ハイブリッドカーはエンジンに加えて電池とモーターを余分に積んでいるため車両の重量が重くなるのです。ハイブリッドカーのほうが走行するときに多くのエネルギーが必要となります。

さらに、ハイブリッドカーは発進する際にエンジンではなく電気でモーターを動かす必要があります。アクセルを一定量以上に入れてしまえばモーターではなくエンジンが動いてしまうため、低燃費走行をするためには運転方法に気を配らなければいけません。

ただ、軽自動車は排気量が小さく、ハイブリッドカーは重量が重いために走りを楽しむには適していません。

しかし、自動車のなかにはハイブリッドカーや軽自動車のように低燃費で、さらに排気量の大きい車があります。それはクリーンディーゼル車と呼ばれる車です。

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出展:マツダ株式会社

なぜクリーンディーゼル車が低燃費で、運転方法を気にしないで走りを楽しむことができるのかについて、その魅力について解説していきます。

ディーゼル車とはなにか

ディーゼル車とは、軽油を燃料としてディーゼルエンジンを動力とする自動車です。軽油はガソリンスタンドの中で最も安い自動車用の燃料です。

ディーゼルエンジンは以下の図のようにして動きます。

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1、吸気弁が開いて「空気だけ」が燃焼室に入る。同時にピストンが下がる

2、ピストンが押し上がり、空気が圧縮される。このとき圧縮された空気は600度と高温になる

3、圧縮された空気に軽油を噴射して自然発火させる。爆発が発生し、その力でピストンが下がる

4、ピストンが上がり、排気弁が開く。燃焼後のガスを排出して1に戻る

ディーゼルエンジンという言葉を知っている人であれば、真っ先に思い浮かぶのはトラックやバスではないかと思います。

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実際のところ、世界中で使われているトラックやバスなどに使われているエンジンは、大半がディーゼルエンジンです。つまり、軽油をエネルギーとして走ります。

ディーゼルエンジンのメリット

ディーゼルエンジンはガソリンエンジンに比べて、空気の圧縮される割合が高いです。この割合のことを圧縮比といいます。空気は圧縮比が高くなるほど高温になります。

例えば、日本であれば8月の海沿いはとても暑いです。しかし、同じ8月でも富士山の山頂は海沿いに比べると気圧が低いために気温が低くなります。海沿いのように空気が圧縮されていると高温になり、富士山の山頂のように空気が薄いと気温が低くなります。

エンジンもこれと同じで、圧縮比が高い(たくさん空気が圧縮される)ほどより高温になります。

圧縮比とは、ピストンが吸い込んだ空気をどれだけ圧縮させるかを表したものです。

例えば、圧縮比14なら空気を1/14に圧縮しているということになります。通常、ガソリンエンジンであれば圧縮比7(空気を7分の1に圧縮)から圧縮比10(空気を10分の1に圧縮)といわれています

一方、ディーゼルエンジンは圧縮比15(空気を15分の1に圧縮)から圧縮比20(空気を20分の1に圧縮)といわれています。

身近なもので例えるなら、注射器の針の部分を塞いだ状態でピストン部分を「シリンダーの半分まで押す」のと、「3/4まで押す」のとではどちらの方が力は必要でしょうか。当然、後者の方がたくさんの力を必要とします。しかし、手を離したときに押し返す力も大きくなります。

つまり、圧縮比が大きくなるほど一回のピストンの往復運動で得られる動力は大きくなります。ディーゼルエンジンは圧縮比がガソリンエンジンに比べて約2倍大きいです。言い換えれば、半分の燃料で同じ動力を生み出すことができるのです。

そのため、ガソリン車であれば同じスピードを得るためには高回転でエンジンをまわさなければいけませんが、ディーゼルエンジンであれば低回転で同じ動力が得られるため、燃料の消費量が少なくて済むのです。

しかし、それと引き換えに高い圧縮と爆発に耐えられなければいけません。爆発に耐えられるように必然的にディーゼルエンジンの壁は厚く耐久性があります。

ディーゼルエンジンにはデメリットもある

このようにディーゼルエンジンのメリットを挙げてきましたが、デメリットもあります。

ディーゼルエンジンは自然発火で燃焼するため、燃焼室全体で均等な燃焼ができません。そのため一部が不完全燃焼となり、ガソリン車に比べてススや窒素酸化物が発生しやすいです。

ススや窒素酸化物は大気汚染や酸性雨の原因になり、私たちの生活環境や健康に害をもたらします。

また耐久性を持たせるために壁を厚くした結果、エンジン自体の重量が重くなります。また、軽油の自然発火による爆発の大きさがガソリンエンジンとは比にならないほど大きいため、大きな振動や音が発生します。

このような理由から、ディーゼルエンジンは低燃費ではあるものの重量が重く、振動や音が大きいために家庭で使う乗用車には向いていませんでした。

しかし、圧縮比を変えて燃焼室の壁を薄くしたり、触媒(有害物質を取り除くフィルターのようなもの)の改良などの試行錯誤が行われたりした結果、かつてディーゼルエンジン車が抱えていた重量、振動、音、排気ガスの問題をクリアしました。

クリーンディーゼル車なら燃料代を気にせず走行を楽しめる

クリーンディーゼル車が低燃費を実現できたのは、ディーゼルエンジンの特徴でもある高い圧縮比によって、ガソリンの消費を抑えることができるからです。

またハイブリッドカーのように、常に「エコ運転」を気にする必要もありません。前述の通りハイブリッドカーは発進する際にエンジンを動かす代わりに、電気でモーターを動かすことでガソリンの消費を抑えています。発進の際にアクセルをゆっくり踏んでエンジンを動かさないようにする必要があるため、発進のたびに気を使います。

一方でクリーンディーゼル車はハイブリッドカーのように動力を分けていないため、運転の方法を気にしなくても燃費が大きく変わることはありません。そのため、走りを楽しむことができるのです。

燃費が良くなる条件がハイブリッドカーとクリーンディーゼルで異なる

さらに、ディーゼル車は高速道路での運転距離が長くなればなるほど燃費がよくなります。なぜなら、ガソリン車の半分の回転数(半分の燃料)で走行することが可能だからです。燃料の軽油もガソリンスタンドでは一番安いので、燃料代もガソリン車に比べれば気にならないでしょう。

一方でハイブリッドカーの場合、高速道路を走るときは電気自動車の機能を使わないため、重い電池だけを積んで走っているのと変わりません。そのためハイブリッドカーは高速道路のほうが燃費が悪くなります。

ハイブリッドカーは低速で走行するときに燃費を抑えることができるため、信号が多いために停発車が頻繁にある都市部での使用に適しています。

しかし、日本全体で考えれば信号機がほとんどない国道や農道、標高の高低差が激しい峠道が多くを占めています。そのため、ハイブリッドカーの強みである電気を使った走行が活かしきれないため、長距離を移動すればするほどハイブリッドカーのほうが燃料代がかかるのです。

ディーゼル車の悪い側面を覆した「クリーンディーゼル」

2013年のディーゼル車の欧州での新車販売台数は全体売上の50%以上であるのに対して、日本国内での新車販売台数は全体の2%にも届いていません。

日本でここまで普及率が伸びない理由はなぜでしょうか。

理由の一つとして、日本ではディーゼル車のイメージが悪すぎることが挙げられます。

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出展:ONEHANDS

1999年に東京都が実施した「ディーゼル車NO作戦」では、都内を走行する商用ディーゼルトラックの排気ガス規制が強化されました。この施策の会見で、石原慎太郎元都知事はディーゼル車が排出する黒い物質の入った樹脂製ボトルを振り、その光景がマスコミで大きく取り上げらました。

この施策を実施後、東京都内の空は目に見えてわかるほど改善しました。ディーゼル車の排ガスを規制することによって、空気は良くなったのです。

こうした背景から、日本の多くの人々は「東京都の空がいつも霞んでいたのはディーゼルエンジンが原因だ」と考えたのでしょう。ディーゼルエンジンは環境に悪いというイメージが未だに払拭されていないのは、この報道に起因しているともいわれています。

しかし、現行のクリーンディーゼル車はエンジンが大きく改善しています。実際、かつては不可能とされていた「排出ガスの有害成分をガソリン車と同程度にする」というレベルもクリアしました。

また、自家用のディーゼル車で黒い排気ガスを出す車はほぼなくなりました。

このようにディーゼル車は21世紀に入ってから飛躍的な進化を遂げたのです。かつてのディーゼル車のように黒い排ガスを出すことはないため、現在では問題なく車に乗ることができます。

もし燃費で車を検討しているのであれば、移動距離が長いほど燃費が良くなるクリーンディーゼル車も考えてみてください。低燃費で運転もスムーズであり、楽しく走れるクリーンディーゼル車こそ、あなたの生活に適しているかもしれません。


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