車買取で知っておきたい知識 PR

過放電を防いでバッテリーを長持ちさせるためには

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車を運転しようとエンジンをかけたら、エンジンがかからなかったという経験はないでしょうか。

JAF(日本自動車連盟)が発表している資料によると、2002年(平成14年)以降のロードサービス救援要請の中で、毎年1位を維持し続けているのが「過放電バッテリー」による要請です。過放電バッテリーとは、電気を発生することができなくなったバッテリーのことです。

バッテリーが電気を発生しないと、エンジンをかけることができません。なぜなら、エンジンはスパークプラグ(火花を発生させる部品)でガソリンを爆発させ、燃料を次々と送ることでエンジンを稼働させ、動力を生み出しているからです。

過放電バッテリーは、火花を発生させることも、燃料を送ることもできません。

空調はもちろん、音楽を聴いたり車内で映画を楽しんだりなど、快適な車生活を送るためには充電されたバッテリーが必要不可欠です。

では、なぜバッテリーは過放電になってしまうのでしょうか。また、バッテリーの過放電状態を避けるためには普段から何に気をつければいいのでしょうか。この点について解説します。

バッテリーが過放電する主な理由

なぜバッテリーが過放電してしまうのでしょうか。実はバッテリーが過放電(電気が取り出せない状態)になる理由は主に2つあります。この2つが理由の場合は、再充電することで今まで通りに使うことが可能です。

長い間エンジンをかけずにいて放電し切ったため

長い間バッテリーを使わずにいると、バッテリーは放電しきってしまいます。電池を長い間使わずにいると、久しぶりに車に乗ろうと思ったときにエンジンがかからなくなってしまうのです。

バッテリーはエンジンがかかっている間であれば常に充電し続けています。しかし、エンジンが止まるとバッテリーは少しずつ放電しています。

新品のバッテリーが満充電された状態であれば、1ヶ月放置した程度で放電し切ることはありません。しかし、バッテリーを半年以上放置(車のエンジンを半年以上かけずに放置)していると、蓄えられた電気は放電し切ってしまいます。

放電し切ったバッテリーは使い物にならず、エンジンをかけることもできません。

バッテリーの充電より、使う電気のほうが多いため

エンジンがかかっている間はバッテリーを充電し続けているのは、上記で述べた通りです。ところが、発電した電気を充電にまわせないほど多くの電気を使うと、バッテリーに蓄えられている電気まで使うようになります。

バッテリーに蓄えられた電気を使いきったままエンジンを止めてしまえば、次にエンジンをかけるときにエンジンを動かせる十分な電気を取り出すことができなくなります。

実は、バッテリーがもっとも電気を必要とするのはエンジンを起動するときですが、次いで電気を使うのは、夏にエアコンを稼働しているときです。

エンジンが回っている限りはエンジンで常に発電し続けているため、長時間の運転でエアコンを使っても十分バッテリーに充電をすることができるため問題ありません。

しかし、エンジンをかけてエンジンが暖まっていないとき(下の写真のCOLDランプが点灯しているとき)は発電機による発電が不十分なため、バッテリーへ十分に充電することができません。

cold

そのため、車で5分もかからないようない近所で、エアコンの冷房をMAXで使用しながら何回も車のエンジンをかけていると、バッテリーがすぐに過放電の状態になってしまうのです。

また、短時間で何回もエンジンをかけるとバッテリーへの充電が追いつかなくなります。この場合も、バッテリーが過放電の状態になります。

バッテリーは消耗部品であり、劣化する

バッテリーは劣化する部品です。そのため、使い続けていればいずれ電気を蓄えることができなくなります。その場合は新しいものに交換しなければなりません。

もし劣化したバッテリーを使い続ければどうなるのでしょうか。また、新しいバッテリーに交換した場合はどのような費用が必要になってくるのでしょうか。

バッテリーを交換せずにいると何が起こるのか

一般的に自動車のバッテリーの寿命は3〜4年といわれています。これはエンジンを定期的にかけて、きちんとバッテリーを充電して使い続けたときの目安です。

では、寿命を過ぎてもなおバッテリーを交換せずに使い続けるとどうなるのでしょうか。その場合、長距離を走ってバッテリーに十分充電をしたつもりでも、次にエンジンをかけたときにエンジンがかかりにくいといった症状が現れます。

さらに症状が悪化すると、まったくエンジンがかからなくなります。最悪の場合、走行中に突然エンジンが停止することもあります。高速道路や交差点の真ん中でエンジンが停止すると、追突などの大事故につながりかねません。

私の友人に、バッテリーの劣化が原因で危険な思いをした人がいます。高速道路を走行中にエンジンが突然停止し、そのままエンジンがかからなくなったそうです。そのときは走行車線を走っていたため、すぐに道路脇に逃げることができたので大事故にならず済みました。

友人に詳しい話を聞いてみると、バッテリーを最後に交換したのが5年半前であったそうです。

このようにバッテリーを交換せずにいると、危険な状態に追い込まれる可能性が高くなります。では、バッテリーを交換するとなった場合、どれくらいの費用がかかるのでしょうか。

バッテリー交換にかかる費用はどれくらいか

実際にバッテリーを交換する費用はいくらになるのでしょうか。正規ディーラー(車の販売店)にバッテリー交換を依頼する場合、1〜3万円程度になることが多いです。ちなみに、バッテリー交換の内訳は「バッテリー本体の価格」と「技術料(500〜1500円程度)」である場合が大半です。

では同じバッテリーなのに、なぜ1〜3万円とここまで価格に差があるのでしょうか。実は、この価格の差はバッテリーの容量(どれだけ電気が蓄えられるか)の差にあります。

バッテリーの容量が大きくなると、放電しきるまでの時間が長くなります。また、ライトやオーディオなど電気を使う機器を使用しても、バッテリーに電気が十分に蓄えられているため、過放電しにくくなります。

ちなみに、「インターネットなどでバッテリーを安く購入して自分で変える」という方法もあります。「自動車の整備の経験があり、バッテリーの交換を何回もしている人」「バッテリー交換のときにやってはいけないこと」を理解している人であれば、自分で交換するのもいいでしょう。

しかし、素人が自分でバッテリーを交換するのはお勧めしません。なぜなら、バッテリーの配線を一度でも間違えれば、即廃車になってしまうからです。車はエンジンで動いていますが、エンジンを制御しているのはコンピュータです。

一度でも配線を間違えて接続し、車のコンピュータを壊してしまえば、10〜30万円の修理費用がかかります。

そのため、自動車の整備やメンテナンスに関する知識がない場合はディーラーなどに頼んで劣化したバッテリーを交換してもらうようにしましょう。

バッテリートラブルを防ぐために行うべきこと

普段からバッテリーの点検をできればいいのですが、車に乗るときに毎回チェックするのは非常に面倒です。そのため、普段からバッテリーのトラブルを起こさないような心がけが必要です。

では普段からバッテリーの過放電を防ぐために具体的に何をすればいいのでしょうか。実は、月に1回は1時間ほどドライブすることで過放電を防ぐことができます。

このとき、「冷房を弱にする」、「オーディオの音量を小さくする」などの配慮も必要です。このようにすることで、バッテリーに十分な充電をすることができます。

ちなみに、バッテリーを満充電するとなると、車のバッテリー専用の充電器を使っても10時間近くかかります。あくまで、これはバッテリーに負担をかけず充電する場合です。

また、夏場はエアコンを使いすぎないようにすることも大切です。設定を弱にして使うだけでもバッテリーの電気を使う量を小さくすることができます。

ちなみに、冬の暖房はエンジンで発生した熱を、車内に送ることで車内を温めています。そのため、暖房はいくら使ってもバッテリーが過放電になるほど影響しません。

エンジンがかからなくなったときの救援先

では、バッテリーの過放電などで車が動かなくなってしまった場合はどうすればいいのでしょうか。

ロードサービスやディーラーなどに連絡し、次の4点は相手に伝えるようにしましょう。

  1. 故障車の位置
  2. 車名、車両ナンバー、車体の色
  3. 車の状況(エンジンがかからない等)
  4. 会員証携帯の有無

旅行先などで不慣れな土地でエンジンがかからなくなってしまった場合、JAFなどのロードサービスに救援を依頼すれば、走行できるように何らかの処置をしてくれます。

以下にJAFの緊急時の電話番号を記載しておきます。

JAF救援コール:0570-00-8139

また、自宅で車が動かなくなった場合であれば、近所にお世話になっているディーラーや自動車整備場に救援を依頼するようにしましょう。「エンジンが動きません。救援お願いします」と伝えれば、ほとんどの場合で出張修理してくれます。

バッテリーを長持ちさせるためには、冷房やオーディオなど電気を使う機器を使いすぎていないか、普段から気をつけるようにしましょう。また、バッテリー関係のトラブルに巻き込まれないためにも、バッテリーの交換時期が来たらきちんと交換するようにしましょう。


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