車買取で知っておきたい知識 PR

海外赴任が決まったら車を売ってしまったほうが良い理由

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海外赴任が決まったとき、車は持ち続けたほうがいいのか、売ってしまったほうがいいのか悩む人は多いです。特に海外進出が著しい企業ほど、どのくらいの期間海外に滞在するのかわからないものです。

車を持ち続ければ当然ながら車検や税金、保険などの費用がかかります。一方、車を売ってしまえば自分が帰省しているときに使う車がありません。そのため、地方に暮らしている人にとっては車がない生活は考えられないでしょう。

実は、日常生活の足となっている車を処分するかどうかは、次の2点で判断することができます。

  • 車の年間維持費が、タクシーやレンタカーなどを使ったときの費用を超えるか
  • 半年に1回以上車を動かすことができるか

これら2点が車を売るかの判断基準になると考えます。このことについて、以下で詳しく説明していきます。

車を持ち続ける上で支払わなければいけない維持費

車を維持し続けるうえで、毎年支払わなければならない費用があります。それは、「税金」と「整備費用」です。

軽自動車 普通自動車(総排気量1.5リットル超〜2.0リットル未満)
自動車税 10,800円 39,500円
駐車場代 月額10,000円×12ヶ月=120,000円 月額10,000円(1ヶ月)×12ヶ月=120,000
自賠責保険料 25,070(2年)÷2=12,535円 25,830(2年)÷2=12,915円
車検代(重量税込) 70,000円(2年)÷2=35,000円 140,000(2年)÷2=70,000円
消耗品代 20,000円÷2年=10,000円 60,000円÷2年=30,000円
任意保険料 50,000円×2年=25,000円 60,000円÷2年=30,000円
合計 213,335円 302,415円

上記の費用が、車を維持し続ける上で最低限必要な費用になります。

一軒家を持っていたり、あなたの賃貸住宅の駐車場が無料で使えたりする場合は、下記の表の金額から駐車場代が差し引かれます。

一方、東京や大阪などの都市圏に住んでいる場合は駐車場代がさらにかかるため、必然的に総額が高くなるでしょう。

これらの維持費以外に、車を動かせばガソリン代や高速代が必要になります。

車のバッテリーや車の部品は劣化してしまう

車は走るためにガソリンを使います。そして、車を始動させるためにはバッテリーを使います。

実は、このバッテリーが放電しきってしまうのにかかる期間は約半年ぐらいといわれています。ただし、バッテリーが劣化してくればこの期間がさらに短くなります。

そうなれば、車を始動させるたびにJAFなどのロードサービスを要請して、バッテリー上がりの処置をしなければならないでしょう。車を動かすたびに、ロードサービスや業者を呼ぶのは非常に面倒です。

そのうえ、タイヤやエンジン内部の部品は半年も動かさないと確実に劣化します。

例えば、3ヶ月車を動かさずに駐車していると、一箇所に重量が集中したり、空気が抜けたりすることでタイヤの変形(フラットスポット)が発生します。

3ヶ月ぶりに車を動かしたとしても、このタイヤの変形は20〜30分走行すれば元に戻ります。

しかし、半年も動かさずにいるとこのタイヤの変形は元に戻らなくなります。

当然ながら、タイヤが変形した状態でいきなり高速道路に乗ったりすると、タイヤがパンクする可能性が高まります。なぜなら、正円(せいえん)でないタイヤは高速回転に耐えられないからです。

わかりやすく例えると、コマを回すときのことを考えてください。こまは綺麗な正円(せいえん)になっていて、重心に回転軸があるから回り続けることができます。

しかし、コマの一箇所でも削れたり変形したりしてしまうと、重心と回転軸がずれてしまうため回り続けることができなくなります。これと同様のことがタイヤでも起きるのです。

また、常にエンジン内部はオイルで湿った状態になっていますが、半年も乗らないとエンジンオイルで湿っていなければならない一部の部品のオイルが抜けきってしまいます。

そうなれば、始動時にエンジン内部の金属部品が磨耗するため劣化が一気に進行します。このように、車は乗らないと劣化してしまうのです。

長期間運転しない車を手放したほうがいいのは、上記のような理由があるからです。

中国に5年間行った友人の事例

私の友人に、5年間中国に転勤していた人がいます。その友人は車を持ち続けていたのですが、「今考えてみれば売ったほうが良かった」といっていました。

彼は中国に転勤になる1年前に軽自動車を購入し、通勤で使用していました。この軽自動車は自宅近くの中古自動車を販売している店で、約70万円で購入したそうです。

友人は、軽自動車を購入して1年経たないうちに赴任を命じられてしまいました。

このとき、友人は車を売ってしまおうかどうか考えたそうです。最終的には1年間の中でお盆と年末の2回しか乗らないものの、「帰省したときに自由に乗れる車があったほうが良い」と、車を持ち続けたそうです。

最初の3年はバッテリーの調子なども問題なかったそうです。しかし、4年目になると車のエンジンがかからなくなり、車を動かすたびに近所の車屋さんに来て修理してもらったそうです。

そして5年目になり、中国から日本国内に転勤になりました。車を持ち続けていたため通勤車として再度使おうと、再び毎日使うようになりました。

ところが、通勤車として使い始めてから1週間経つとボンネットから煙が上がったり、エンジンの回転数が異常に高くなったりするなどのトラブルに見舞われたそうです。

修理を依頼すると、「修理してもいいが、他にも劣化が激しい場所があるから、修理費が高くなる。新しく車を買ったほうがいい」と言われたそうです。

結局、修理費が20万円以上かかったそうです。さらに、車を長年動かさなかったせいか劣化が激しく、買取の査定金額も3万円程度でした。その後、友人は泣く泣く車を売り、新しく車を購入したそうです。

ここで考えていただきたいのが、友人が5年間で一体いくらの維持費を支払っていたかということです。上記の表からもわかるように、軽自動車は動かしても、動かさなくても年間20万円近い維持費がかかります。

友人は5年間維持していたため、単純に考えても100万円近い維持費がかかっていたわけです。この出来事を振り返ってみて語っていたことは、「タクシーやレンタカーを利用したほうが圧倒的に安かった」ということです。

このように、あなたがお盆と年末年始しか帰省しないような場合は、車を売ってしまったほうがお得です。

乗らない車は持ち続けるより、売ってしまうべき

乗らなくなった車は維持費がかかるだけでなく、故障の可能性が高くなるのは上記で述べた通りです。

乗らないことが見込まれる車は売ってしまうか、友人や知人に譲ってしまいましょう。ただし、何も考えずに査定に出して売ってしまうと、安い査定額がつけられる可能性が高いです。

なぜなら、すべての中古車買取店が適切な査定金額を提示するわけではないからです。そのため、少しでも多くの買取店に査定を依頼して、査定金額を比較するようにしましょう。

売ってしまうのであれば、少しでも高く売れたほうが良いでしょう。また、友人や知人に譲るにしても市場価格がいくらなのかを提示できれば、金銭関係のトラブルを防ぐこともできます。

友人に譲るときに車がいくらになるのか分からなければ、具体的な金額を提示することができません。一方、いくらになるのか知っていればあなたも譲られた人も金額に納得して取引することができます。

「買取店に依頼すると、売るように圧力をかけてくるのではないか」と考える人がいるでしょう。実は、すべての人が買取査定を依頼して、売っているわけではありません。

買取査定を依頼した人の中には、売ろうと思っていたもののあまりの買取額の安さに売ることをやめる人も多くいます。

このような理由から、車の価値を知るためだけに買取店に査定してもらっても問題ないのです。

買取店に査定してもらった上で、具体的な車の金額を知ることができれば、友人に譲るときに具体的な価格の提示ができます。

例えば、あなたの車を10万円で友人に譲ろうと考えているとします。

このとき、買取査定で15万円の査定額を告げられたとすれば、「査定では15万円だったけれど、よく知っている仲だから10万円で譲るよ」といったやりとりができるでしょう。

このとき、査定金額が記入されたメールや証明書を友人に見せることで、友人は喜んであなたからの提案を受け入れることができます。

友人にすれば安く車を手に入れられたことに満足できるでしょう。また、あなたも買取査定よりは価格が安くなったとしても、友人に何らかの恩をうることができます。

このような理由から、誰かに車を譲ることを考えているのであれば、中古車見積査定などのサービスを利用して、第三者に車の価値を判断してもらうと良いでしょう。

まとめ

ここまで、海外赴任が決まったら車は売った方が良い場合について、理由とともにお伝えしました。

  • 車を動かさない期間が半年以上見込まれる場合
  • レンタカーやタクシーの利用料が年間の車の維持費を超えない場合

海外赴任に向けて、現地での生活を心配する人もいるかもしれません。しかし、現地に向かう前に日本で使わなくなる車は処分したほうがいいでしょう。

車は製造してから劣化し続けます。また、海外赴任が決まって現地で仕事を始めれば、日本に帰任するまで車に乗る機会はほとんどありません。

今回お伝えした内容を理解した上で、乗らなくなる車は売ってしまうようにしましょう。


車を売るときにもっとも大切なのが、「査定額を比較する」ことです。今まで大切に乗ってきた車だからこそ、最後は高く売りたいですよね。

実際に私が車の売却をしたときも、最初にディーラーに買取を依頼したときよりも、なんと23万円高く買い取ってくれました。

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