これから車を購入しようと考えている人が気になることの一つに、「いくら貯金を残しておけば良いのか」というものがあります。
欲しい車があるけれど、貯金が減ってしまうのが不安ではあります。ただ、次の車が納車された後の生活を考えると、ワクワクせずにはいられませんよね。
この記事では、車を購入するときに貯金がどれくらいあれば安心なのか、また買った後にいくら貯金が残っていれば良いのか解説していきます。
さらに、貯金額が足りないけれど、新しい車を買い替えたい人が取れる選択肢にどのようなものがあるか解説していきますので参考にしてみてください。
車の購入後に残しておく貯金額はいくら?
貯金が0円になってでも、車を買いたいという人がいます。たしかに、一目惚れした車であれば長い間大切にすることができるため、買って損は無いと考えるかもしれません。
ただ、現実問題として車を買った後に生活費はもちろんのこと、車の維持費もかかることを忘れてはいけません。新車を一括購入したり、頭金の支払いをしたりして貯金額が底をついてしまうのは避けましょう。
いくら貯金を残しておけば良いのかというのは、あなたが置かれている生活状況に応じて変わってきます。
私の感覚では、年収の60%程度の車に乗っている人が多いようです。たとえば、年収400万円の人であれば、新車の価格の目安は240万円になります。この人が残しておくべき貯金は以下の通りです。
- 実家暮らしで、独身: 月収1ヶ月分(20万円)
- 一人暮らしで、独身 or 収入源が夫婦どちらか:月収3ヶ月分(60万円)
- 既婚で、子供あり:月収6ヶ月分(120万円)
生活費は収入が増えるほど多くなる傾向があるため、収入に関わらず車を買うときの貯金の金額は、おおよそ上記の金額を目安にしてください。それぞれの金額の根拠を解説していきます。
実家暮らしで、独身なら「給料1ヶ月分」
あなたが今現在、実家住まいの独身であるなら、貯金が底をついて急な出費が必要になっても家族のサポートがあればなんとかなる可能性が高いです。
車を購入すると、同時に任意保険の支払いや燃料代などの出費も発生します。人によっては、毎月家にお金を入れている人もいるかも知れません。
ただ、実家暮らしであれば寝る場所と食事に困ることは無いため、後日まとめて家に入れることも可能でしょう。
実家住まいなら給料の1ヶ月分残っていれば燃料代や保険料をカバーできるため、貯金を気にせず今すぐにでも買い替えても問題ないといえます。
実家で甘えられるうちに甘えるのも大いにありです。ただし、知人・友人の冠婚葬祭で急な出費が必要になる恐れもあるので、最低でも給料1ヶ月分は残すようにしましょう。
一人暮らしで、独身(既婚で収入源が夫婦どちらか)なら「給料3ヶ月分」
一人で家計を支えている独身の方や、専業主婦(夫)がいる夫婦のみの家庭の場合、最低でも3ヶ月分の給料は確保するようにしましょう。
世帯の収入者に万一何かあった場合に、毎月定期的に支払っている居住費や保険料などの費用が支払えなくなってしまうからです。また、3ヶ月自分で生活できれば、失業保険で4ヶ月目〜6ヶ月目までは保険料が支給されるという理由もあります。
もし、この費用を考えないまま貯蓄ゼロに近い状態まで頭金を支払ってしまうと、いざというときに他の人にお金を借りるしかなくなります。
「車を買ったせいで生活できなくなったから、お金を貸して欲しい」とは、とても言いたくはないですよね。「いざとなったら車を売ればいい」と考えているかもしれませんが、地方であれば車がなければ生活できないため、購入後に売却の選択肢を選べない人がほとんどでしょう。
逆に、給与3ヶ月分以上の貯蓄がある場合は、余裕がある分を頭金にして車を購入しても大丈夫です。
既婚で子供ありなら「給料6ヶ月分」
すでに結婚していて子供がいる場合、給与の6ヶ月分は残して買うようにしましょう。自分の身にトラブルが起きた場合だけでなく、子供が何らかの病気を発症したり、他人の車を傷つけたりした場合の備えがあったほうが良いからです。
「子供も自分も、保険に入っているから関係ないのではないか」と考えるかもしれません。しかし何かしらの事態に、夫婦だけでなく、子供がいる状態で収入が入ってこない状況は精神的に追い詰められることになります。
たとえば、世帯収入が600万円の家族が事故や病気で働けなくなり無収入になったとします。
- 貯金100万円(2ヶ月分)
- 貯金300万円(6ヶ月分)
どちらのほうが精神的に追い詰められるか、考えるまでもありませんね。
家族の人数が多ければ多いほど貯金が多くあるにこしたことはありませんが、最低でも6ヶ月分あれば安心です。
貯金だけじゃない!今乗ってる車の査定額も考える
車を買うときに考えてほしいのが、貯金の金額だけでなくあなたの乗っている車の査定額です。
貯金の金額が少なかったとしても、あなたの車が高く買い取られれば、次の車に乗り換えるまで待つ時間が短くて済みます。
たとえば、夫婦と子供2人がいる家族を考えてみます。
- 現在の貯金金額:320万円
- 世帯年収:480万円(給与+賞与)
- 欲しい車の価格:310万円
- 現在コンパクトカー1台(10年落ち、走行距離80,000km)を所有
この場合、貯金を年収の半分(240万円)は残しておきたいので80万円は最低でも頭金として車に出せるとします。
残りの230万円をどのように工面しようかとなりますが、ローンのことを考える前に、現在所有しているコンパクトカーの査定額を考えてください。
実は、10年落ちで10万キロ以上走行した中古車であっても売却先次第で0円になることもあれば、数十万円で売れることもあります。
仮に20万円で売れたとしたら、頭金で合計100万円出せることになりますよね。そうすれば、車のローンを借りる費用が20万円少なく済みます。
査定額が高ければ、ローンの金額が安く済んでお得
ローンで借りる金額は少なければ少ないほどいいです。
ローンで借りる金額が高くなればなるほど、金利分だけ余分に費用を支払う必要があるからです。大抵の場合、車のローン返済に3〜5年を選ぶ人が多いため、少しの差でもその金額は大きくなります。
たとえば、以下の条件でローンを借りる場合を考えてみます。
借入金額:230万円
返済期間:48ヶ月(4年間)
返済方法:元金均等返済
金利:5%
利息金額:23万4792円
では、仮に車の査定額が20万円高く売れて、ローンの借入金額が20万円安くなった場合はどうなるのでしょうか。
借入金額:210万円
返済期間:48ヶ月(4年間)
返済方法:元金均等返済
金利:5%
利息金額:21万4375円
20万円ローンの金額をおさえるだけで、4年間で2万円節約できていることが分かりますね。
このように今乗っている車を少しでも高く売って、ローンの借入額を少なくできれば支払い総額を安く済ませることができるのです。
また、ローンで借りる金額は高くなればなるほど審査が通りにくくなります。
特に、新車の見積額全額をフルローンで買おうとすると、「勤務会社の役職者」「東証一部上場企業勤務」などあなたの収入で返済可能なのか細かくチェックされるため、審査が厳しくなります。
そのため、借入額は車の購入金額の70%以下にして「返済がきちんとできる」ことを示すのが得策でしょう。
それでも買いたい車に手が届かない
「貯金額」と「今乗っている車の査定額」を足しても、ローン70%以内に収まらない、つまりお金が足りない場合は次の2つの方法のいずれかを選ぶことになります。
- お金が貯まるまで待つ
- 車のグレードや年式を落とす
どちらの方法にもメリットとデメリットがあることをおさえておきましょう。
お金が貯まるまで契約しない
お金が貯まるまで新車を買わないのも一つの方法です。
たしかに、お金が貯まるまで待つことができれば、頭金の準備もできて計画的に車を買うことができます。
このとき、目標となる時期を設定するといいです。なぜなら、メリハリを持ってお金を貯めることができるからです。
たとえば、次の車検のタイミングで乗り換えると考えているのであれば、「あと○ヶ月は毎月3万円貯金しよう」と継続することができるからです。
漠然と「節約しよう」と決めて実行すると、かなり意志の強い人でない限り、節約が後回しになりがちなので挫折してしまいます。
そのため、お金が貯まるまで待つ場合は、明確に期限を定めて節約に励むといいでしょう。
車のグレードや年式を下げる
車のグレードや年式を下げるのも、車を手に入れるための一つの方法です。
たとえば、新車を買おうとしているのであれば走行距離500キロ以下のほぼ新品の中古車に乗るという選択肢があります。また、中古車を買おうとしているのであれば、年式を1年落としたり、走行距離が多めの車を検討したりするのも良いでしょう。
これならあなたが希望する車に比べると、安く手に入れられる可能性が高く、納車までの日にちを短くする事ができます。
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もちろん、気に入った車両がなかったり、価格に納得出来なかったりするのであれば断ってしまっても大丈夫です。誰でも無料で利用できるサービスなので気軽に使ってみましょう。[br num=”1″][br num=”1″]
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まとめ
車を購入する上で、お金の問題は切っても切り離せない問題です。
ただ、新しい車を手に入れることで車を運転することが楽しくなるため、ドライブや買い物に出かける頻度も高くなります。
貯金や家計状況も十分考える必要はありますが、今しか作れない思い出のために、思い切って車を買い替える思い切りの良さも大切ではないでしょうか。
あなたのカーライフが充実するためにも、後悔しない買い替えをするようにしましょう。
車を売るときにもっとも大切なのが、「査定額を比較する」ことです。今まで大切に乗ってきた車だからこそ、最後は高く売りたいですよね。
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