あなたの車に目立つような傷はあるでしょうか。それとも、綺麗に乗っているから傷一つないでしょうか。

車は運転ミスで何かにぶつければボディーに傷がつきますし、道路を走行しているだけでも砂やホコリで非常に細かな傷がついていきます。

日常使用でついた多少の傷が、車の売却時にどれくらい影響するのか気になりますよね。この記事では、実際の査定でどの程度まで細かいキズがチェックされるのか解説していきます。

傷のある車は、そのまま査定に出す

車に目立つ傷やニオイがあっても、お金をかけて修復する必要はありません。る場合、車の塗装に傷があると、買い替えのときに「高く買い取ってもらえるのか(中古車の見積り査定に影響が出るのか)」と不安になるかもしれません。

実は、自分で傷を目立たなくする手間暇をかけても、査定額が高くなるわけではありません。さらに、業者はあなたよりも綺麗に安い費用で修復することができます。

たとえば、車の小さな傷を隠すために傷の上補修塗装用のペンでなぞる人がいますが、補修した跡が目立つためおすすめできません。

補修ペンと板金補修の違い

上記の図のように、補修ペンよりも板金屋のほうが傷を目立たせずに修復可能です。良かれと思ってやったことが、結果的に査定額を下げる原因になることもあります。

査定でチェックされる基本ポイント

車の査定で、査定額決定には以下の4点が関係します。

  1. 年式
  2. 走行距離
  3. 市場での需要(人気)
  4. 修復歴の有無

たとえば、1年前に納車された車で走行距離が100キロも走っていない、新古車のような状態の車であっても、人気がない車であればなかなか買い手がつきにくいため査定額は安くなります。

一方、10年前に納車された車で走行距離が5万キロを超えているような車でも、市場の人気があれば買取査定額は高いのです。

当然ながら、そのような人気車種であれば10年前よりも5年前に納車された車(つまり新しい車)のほうが売れやすいため、さらに高値で買取が行われます。

人気車種であれば、車の塗装に傷や汚れが少々あったとしても店頭に並べておけば買い手がつくのです。

しかしながら、「年式」と「走行距離」は容易に確認することができますが、「市場での需要」はインターネットで検索してもわかりません。なぜなら、そのような情報は業者内でしか共有されていないからです。

爪が引っかからない1cm程度の傷は問題なし

査定で影響する傷はどの程度で、どれくらいの傷であれば問題ないのでしょうか。

目安としては、「爪で引っかからない1センチ以内の小さな傷」であれば査定額に影響することはありません。

このような小さな傷は目立たない上に、傷が広がってサビになる心配もありません。車を買い取った業者も、修復作業などせずにそのまま販売することができます。

ただし、1センチ以上ある傷であったり、爪で引っかかる程度に傷が深かったりすると、店頭で売り出すために板金をしなおす場合があります。

業者で修理する必要があるため、余分な費用が必要になり、査定額の減額につながることになります。

外装の汚れは洗車で解決

泥汚れや水しぶきなど簡単に落とせそうな汚れは査定前に洗車すれば問題ありません。洗車で落ちる汚れなら、業者でも簡単に落とすことができるため、査定額の減額にはつながりません。

では、下記写真のような屋外放置や経年劣化でできてしまった塗装の剥がれはどうなのでしょうか。

塗装剥がれの写真

このように塗装が剥がれて金属板が露出してしまっている場合は査定金額が下がってしまいます。

  • 塗装代に10〜20万円かかる
  • 買い手がつきにくく、在庫になりやすい

このような理由から、高い査定額が出しにくいのが現状です。

しかし、落ちてしまった塗装を戻すことはできませんが、塗装剥がれを目立たなくすることならできます。たとえば、ワックスや簡単なコーティング剤を塗ると目立たなくなります。

ワックスしている様子

たとえば、ワックスを2〜3回重ね塗りすることによって、上記の写真のように光沢が出るようになります。

このように、多少の塗装剥がれがあったとしても、査定前にワックスをして光沢を出せば見た目を良くなります。

車内のタバコやペットの臭いは影響するのか

タバコの写真

タバコやペットの臭いがすると査定額は大幅に下がります。なぜなら、タバコやペットの臭いがする車を進んで買いたがる人はいないからです。

普段から喫煙している人や、ペットを飼っている人にニオイは分かりにくいですが、喫煙やペットと無関係の人にはすぐにニオイがわかります。

車内の内装(天井やシート)だけでなく、エアコン内部にも臭いが染み付いてしまっているため完全にニオイを消すのは難しいです。

また、喫煙車の場合はタバコの灰でシートに穴が開いているものもあります。シートに穴が空いている車はほぼ売れないため、安い査定額は覚悟する必要があるのでしょう。

ペットについても、シートを引き裂かれている場合は大幅な減額の対象になります。

見積り査定額を下げないためにできること

上記で述べたように、車の外装の小さなキズであれば車買取業車でお金をかけることなく、跡が残らない修理をすることが可能です。そのため、査定額を下げる要因にはなりません。

しかし、大きなキズや車内に染み付いた臭いは大幅に査定額を下げる原因になります。

すぐに、見積り査定額を下げないために普段から何に気をつければいいのでしょうか。

タバコ・ペットの臭い対策でできること

タバコやペットの臭いが査定額に影響することを述べてきました。

減額されないための対処法ですが、タバコの臭い対策は「車内でタバコを吸わない」の一言に尽きます。

窓を開ければタバコを吸っても車内に臭いがつかず、問題ないのではないかと思うかもしれません。しかし、禁煙者が乗ればタバコの臭いには一発で気がつきます。これは電子タバコについても同様です。

ちなみに、日本自動車検査協会が定める自動車の査定基準ではタバコの臭い・ヤニのある車、内装にタバコの灰などによる焦げ跡がある車は、査定額が減額される対象になると明記されています。

日本自動車検査協会の査定基準によると、タバコの臭いがして天井にヤニが染み付いており、シートや天井などを張り替えることになれば10万円以上、査定額から引かれることになります。

次にペットの臭い対策ですが、ペットをカゴに入れるなどして車内にペットが触れないようにするのが有効です。

日本自動車検査協会の査定基準によると、ペットの臭いがする、かつペットの毛が残っていれば見積りで約8万円減額されます。

査定への減額などは考慮せず、「車はタバコをゆっくり吸う場所」「車はペットと一緒に過ごせる空間」と割り切るのであれば問題ありません。しかし、少しでも査定額を上げたいと思うのであれば臭いや汚れに気をつけるようにしましょう。

交通事故が原因で査定額減額の対象にならないために

なお、交通事故や駐車場で隣の車にドアが接触して自分の車に傷がついてしまったとき、また相手の車に傷をつけてしまったときはどうすればいいのでしょうか。

そのような場合はその場で示談したりせず、警察を呼ぶようにしましょう。警察を呼ぶことに抵抗があるという気持ちは理解しますが、警察が行うことはあくまで第三者の立場から事故を判断するだけです。

警察を呼ばずに自己判断で処理した場合、後々になって傷ついた部分からサビが広がり、車を売るときになって査定額の大幅な減額につながることもあります

現場では一見分からない傷であっても、後になって大きな損失を被る可能性があるのです。もし保険に加入していれば、この「後になって被る損失」を保険で補填することができます。ただ、保険での補填を受けるためには警察の「交通事故証明書」が必要になります。

自分だけでなく、相手のためにも交通事故を起こした際は警察を呼ぶようにしましょう。

修理はせず、現状のまま査定をしてもらうべき

査定額を上げるために、査定前に修理をしたほうがいいのではないのかと考える人もいるかもしれません。しかし、査定額を上げるための修理をする必要はありません。これまで述べてきた通り、修理代の方が高くつくからです。

ただ、買取業者によって査定金額は変わるため、複数の業者に見積り査定を依頼するべきです。そこで査定をしようと決めたのであれば、一括見積りを利用しましょう。

一括見積もりを利用しないと、あなたが一件ずつ業者を調べて査定を依頼する必要があり、時間と手間がかかります。また業者によって査定額が異なり、あなたの車に価値を見出さなければ、査定額「0円」と判断する業者もいます。

一括見積りであれば、あなたが買取業者を調べたり訪れたりしなくても、あなたの車に価値があると判断した業者だけが、あなたの車の置いてある場所(家など)まで来て査定を行ってくれます。そのため、あなたが一件ずつ業者をまわるより、車を高く買い取ってもらうことが可能です。


私が過去に車の売却をしたとき、新車を販売するディーラーと、中古車買取専門店の査定額を比較してみたところ、34万円の差額をつけて中古車買取専門店に買い取ってもらいました。

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